市政の動き−コラム「展望台」

No.1922 〈2017-05-28〉 学校で「教育勅語」容認に驚愕

学校で「教育勅語」容認に驚愕

 籠池孝典理事長の塚本幼稚園で「教育勅語」を園児に暗唱させていた時代錯誤に驚きました。さらに、安倍政権が、学校での教育勅語の使用容認に舵を切ろうとしていることに、さらに驚愕しています。  

 教育勅語は、本文が315文字の短文です。原本には「睦仁」という明治天皇の名前の直筆サインと「天皇御璽」(天皇の印章のこと)の公印が押されています。その謄本(写し)が全国に下付されています。

 教育勅語の12の徳目は、すべて天皇が臣民に与えたもの。戦前の大日本帝国憲法も天皇が定めた欽定憲法でしたが、道徳も天皇が定めて臣民に与えたものです。現在の主権在民の社会では絶対に成り立ちません。

 この12徳目は、すべて無限の皇室の興隆を助けるためにすぎません。「父母ニ孝ニ、兄弟ニ友ニ、夫婦相和シ、朋友相信シ… 」といっても、それは、天皇国家に奉仕するためであり、すべてが「忠の道」です。

 したがって、戦後の日本では、1948年6月19日にそれぞれ全会一致で採択されたのが、「教育勅語等排除に関する決議」(衆院本会議)と「教育勅語等の失効確認に関する決議」(参院本会議)です。 

 教育勅語による教育が塚本幼稚園で行われており、昭恵首相夫人は、講演会で「こちらの教育方針は大変素晴らしいと思っています。この幼稚園でやっていることがすばらしい」と絶賛しました。
 こんな安倍政権とは、一体誰の亡霊か。絶対に許してはなりません。

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