市政の動き−コラム「展望台」

No.1886 〈2016-08-28〉 ゲーテや先人に学ぶ

ゲーテや先人に学ぶ

 1749年8月28日。ドイツの文豪ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテが生まれた日。今から267年前のこと。ゲーテを高く評価したのが、マルクスとエンゲルスでした。その言説を『マルクス・エンゲルス全集』からいくつかを転載します。

 ゲーテは「神」と交渉をもつことをこのまなかった。「神」という言葉を聞くと、彼は気づまりになった。……芸術を宗教の束縛から解放したこと、これこそゲーテの偉大な点である。この点では、古代人もシェークスピアもゲーテにおよばなかった。

「法外なことや無茶苦茶なことに自己を失いそうになったときはいつでもゲーテの手綱を感じた」。

 ゲーテは「国民詩人」ではなくて、「人間性の詩人であるのだが、それと同様に、ドイツ民族もまた「国民的」民族でなくて、「人間性の」民族なのである。ゲーテの諸作品が「人類の真の法典」「完成された人間性」「人間社会の理想」であるかをみる……。

 ゲーテは社会の批判者として、奇跡をおこなっている。……ゲーテは、『ヴェルテル』を書いたとき、最大の批判的行為の一つをやった。……「『ヴェルテル』は、腐れきった全社会状態を芸術的にみごとにえがき、社会的弊害をば、その奥底から、宗教的=哲学的基礎からとらえている」

 ゲーテや先人に学ぶことに限りはありません。ゆがんだ言説に呑み込まれず、批判力を忘れず、人間性を信じ、ゆれ動く現代社会を迷わず、科学的社会主義の道筋に身を置いてみなさんとともに歩んでゆきます。

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