市政の動き−コラム「展望台」

No.1799 〈2014‐11‐06〉 貯め過ぎ基金で 暮らし応援、福祉の充実を

貯め過ぎ基金で 暮らし応援、福祉の充実を

 刈谷市の財政力は現在も、全国のトップクラスです。自然人と法人の市民のみなさんの過去と現在の努力の賜物です。このことは、市運営に幅ができるなどから、大変ありがたいことと言わなければなりません。

 市の財産は、土地・建物・物権・出資による権利・物品・債権・基金などです。そのうち基金は、197億円余(2013年度決算)です。一方、一般会計の市債(市の借金)は、129億円余と近隣市と比較しても少な目の状況です。

 その基金は、一般家庭の貯金と同様であり、それぞれ一定の目的のためとして積み立てています。たとえば、財政調整基金は、極度の経済変動や災害時の復旧・復興などの対応に使われます。つまり、転ばぬ先の杖であり、一定額の基金は必要です。

 他方、行政は 予算単年度主義ということで、年度の税収は基本的にその年度に使い切るのが原則です。また、借金はできるだけつくらないことですが、世代間の税負担の公平性を確保するなど必要な場合もあります。これらの塩梅が市政運営です。

 ペイオフ(預金保護)は、銀行など一つの金融機関への預貯金等が限度1000万円とその利息のみが保護されますが、逆にそれ以外は保護されないという制度です。自然人、法人、市役所も同様の扱いです。

 日本共産党は、基金を預金などで運用しており、ペイオフで消える恐れもあるので、そのうちの貯め過ぎ基金部分を解約などし、暮らしの応援や福祉の充実、高すぎる税金や負担を軽減すべきと要求しています。

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