市政の動き−コラム「展望台」
No.1723 〈2013-05‐26〉 京大滝川事件と今日の課題
今から80年前の京大滝川事件と今日の課題
今から80年前に京大滝川事件がおきました。天皇制政府(斉藤実内閣)は日本共産党の破壊に攻撃を集中。1931年(昭和6年)9月には中国東北部で日本軍国主義は柳条湖事件をおこし侵略戦争を開始しています。
1933年1月にはドイツでヒトラーが首相に就任。日本では同年5月26日、鳩山一郎文相は、滝川幸辰(ゆきとき)京大教授に対し前年に中央大学で行った講演や著書『刑法読本』が「赤化思想」であるとして休職処分を強行しました。
京大法学部教授会はこれを大学の自治を踏みにじるものとし、この日に全員が辞表を提出し抗議。全国に抗議の闘争が波及しましたが、結局教授会は敗北。以後、学問の自由は急速に失われてしまいます。
日本共産党としんぶん「赤旗」はただちに、この事件に対して「ヒトラー・テロルに優とも劣らぬ」文化反動だとして、労働者・農民が、学生・インテリゲンチア・自由思想家・科学者・芸術家と手をつなぎ、権力の文化反動を撃退するために、たたかうことを呼びかけました。
今日の課題は、消費税増税実施中止・雇用拡大と賃上げ・社会保障維持促進・TPP交渉撤退・安保条約廃棄・憲法96条憲法9条改悪阻止など。これら諸課題の達成には国民のみなさんの大きな運動が必要です。
いずれの課題でも、自共対決が鮮明です。この対決とは国民のみなさんの知恵と力を結集する行動です。勝利するためには、国民のみなさんと日本共産党の平和的な大きな一致したエネルギーが必要になります。