市政の動き−定例市議会報告

【11.03.19】 野村武文議員の福祉経済委員会

磁気ループ設置や認可外保育助成を

   野村武文議員は3月9日、刈谷市3月議会の福祉経済委員会(壁谷信洋委員長)で、所管事項、議案4件、所管事務調査3件、補正予算・当初予算議案9件、を審議しました。
 あらましをお知らせします。

聴覚障害の方の放送設備を設置して

 聴覚障害を補う器具に補聴器がありますが、補聴器は周りのすべての音を大きくしてしまうため、劇場やホール、会議室などでは、聴きたい音が周りの雑音に混じって聴き取りにくいとのことです。
「磁気ループ」は、磁気発生用アンプやワイヤーを使い、その磁界からの磁気を補聴器で音声信号に変えて聴く放送設備です。
 ほとんどの補聴器は、スイッチ切り替えで「磁気ループ」に対応できますので、雑音の少ないきれいな音声を聴くことができます。
 市施設では現在、総合文化センター大ホールにしか設置されていません。また、市役所と障害者福祉会館に、貸出用の「磁気ループ」装置が設置してあり、会議等のときに借りられます。
 野村武文議員は、公共施設のすべての会議室などに「磁気ループ」を設置するよう提案しました。

認可外保育園の園児に補助を

 刈谷市内の認可外保育園には89人の児童(企業内託児所は除く)がいますが、そのほとんどの児童が、認可保育園への入園を希望しています。
 野村武文議員は、知立市では申し込んでも認可保育園に入れずに認可外保育園に通う児童に保育料を補助しており、刈谷市でも認可保育園に入れるまで、認可外の児童に補助するよう提案しました。
 刈谷市の認可保育園の最高ランク保育料は47,000円、これに対し、認可外保育園は75,000円とかなり高くなっています。認可と認可外の比較保育料の合計差額が年額約2,520万円であり、これを刈谷市が認可外保育園の園児に補助するよう提起したものです。
 市当局は「今後の総合的な待機児童対策のなかで検討していきたい」と答弁しました。
 ついで、野村武文議員は、この手立てはあくまで暫定的な施策であり、待機児童の解消は本来、市の保育実施責任に基づき、認可保育園の新設によらなければならない、と強調しました。

市民の願いに応えよ 来年度の予算に反対

 ●議 案
 (1)介護保険条例の一部改正(2)後期高齢者医療広域連合規約の変更など(3)国民健康保険条例の一部改正(4)市の一般廃棄物処理施設に係る生活環境影響調査結果の縦覧等条例の一部改正、に賛成しました。
 ●所管事務調査
 (1)食育推進計画(2)観光推進基本計画(3)環境都市アクションプラン、の報告を、いずれも承認しました。
 ●補正予算
 (1)一般会計補正予算(2)国民健康保険特別会計補正予算(3)老人保健特別会計補正予算(4)後期高齢者医療特別会計補正予算(5)介護保険特別会計補正予算、にいずれも賛成です。
 ●来年度当初予算
 (1)一般会計予算は、保育園を新設せず、市内巡回バスや配食サービスを改善しないことなどから反対しました。▼子宮頸がん予防はワクチン不足のため7月頃まで状況待ちです。▼農業用機械等導入支援の新規事業は、機械や設備更新などに認定農業者に上限20万円を補助するもの。さらに増額するよう提案。▼環境教育PRの新規事業は環境キャラクター「キー坊」を誕生させ、着ぐるみ作製とその活用に期待がかかります。▼子育て支援ボランティア養成は、注目される事業です。
 (2)国保特別会計予算に賛成、(3)後期高齢者医療特別会計予算に反対し、(4)介護保険特別会計予算に賛成しました。

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