市政の動き−政策・見解

【11.03.06】 歴史博物館基本構想に多くの意見

大型開発依存の開発にしてはならない

 刈谷市歴史博物館建設の構想が昨年12月に発表されました。この構想に対して刈谷市は、市民から広く意見を求めるパブリックコメントを昨年の12月15日〜1月17日で行いました。市文化振興課がその内容をまとめましたので抜粋してお知らせします。
 市民のみなさんからは、メール、FAX、郵送、持参などパブリックコメントに90件の意見が寄せられました。市文化振興課がその内容をまとめましたので抜粋してお知らせします。
 
 ◆歴史博物館の位置付けは?
 (1)歴史博物館も過去の歴史の単なる記録、展示にとどまることのないようソフト面(考え方)とハード面(施設)をはっきりさせるべき。ソフト優先でその立場にたってハードを創っていくべきだと思います。入館者数で成果をみるという価値判断ではなく、歴史・伝統という刈谷の遺産・財産を守るという立場にたって文化の継承がされる建物に。
 (2)博物館で展示してしまえばいいという考え方ではなく、刈谷の歴史的建造物、神社仏閣、刈谷独特の民家などが現存していれば、現地保存も重要ではないか。
 (3)博物館建設と平行して収集、調査研究、修復などを行って守っていくことが大切。
 (4)一過性の体験にならないように、学校教育との密接な連携を図ることは良いのですが、児童・生徒に役立つものにしていく仕組みが必要です。
 市回答=児童・生徒が歴史博物館で本物の歴史資料に触れ、様々な歴史体験ができるよう学校教育の密接な連携を図るなど、学校関係者と調整を取りながらすすめていきます。

 ◆どうなるの?亀城公園整備の隅櫓(すみやぐら)などは?
 (5)刈谷にはすでに歴史資料館がありますが、それとは別に博物館を作る理由はなんですか。
 市回答=歴史博物館は単に文化財を保護・保全するためだけではなく、展示を通して学校教育・社会教育の一端を担い多くの人に活用していただく施設です。郷土資料館とは役割りをすみ分けするとともに連携をとってそれぞれ活用していきます。
 (6)歴史博物館基本計画では触れられていませんが、隅櫓(すみやぐら)や城門、石垣について、どの時代を目標とした歴史的構築を造るのか、明確な指針が必要だと考えます。
 市回答=城址整備は亀城公園整備計画の中で検討していきます。 
 
 ◆大型開発の批判免れない
 刈谷市は歴史博物館の建設を亀城公園等整備事業の一体工事ですすめていく方針です。そのために目標40〜50億円の基金を昨年3月議会で設置、23年度予算では5億円が計上されています。
 日本共産党は、歴史博物館の建設を亀城公園の整備計画とは一体化せず、独立をさせてすすめるよう提案しています。みなさんのご意見をお寄せください。

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