市政の動き−政策・見解
【10.10.24】 野村武文議員の視察・福祉経済委員会
子どもらの宇宙への憧れ 3市へ行政視察
刈谷市議会の福祉経済委員会(壁谷信洋委員長)は、2010年10月13〜15日の3日間、行政視察をおこないました。
視察先・テーマは、(1)神奈川県厚木市・子ども科学館(プラネタリウム)の管理運営、(2)神奈川県鎌倉市・リサイクル率日本一の取り組み、(3)栃木県日光市・障害者就労支援です。
日本共産党からは、野村武文議員が参加しましたので、そのあらましをお知らせします。
満天の500万個の星 宇宙、地球、人間、生命
●神奈川県厚木市・子ども科学館とプラネタリウムの管理運営
コスモシアターの光学式・デジタル式プラネタリムによる500万個の星と宇宙が投影。銀河系宇宙がそのまま広がり、天の川の星粒までもが大迫力で再現されています。
また、イトカワに接着する「はやぶさ」物語は、圧巻で日本の科学の高い水準に誇りを感じ何度も傷つき失敗を繰り返しながらも目的を達成することなどが好評とのことです。
広がり続ける宇宙と銀河系宇宙その中の地球と生物、人間との関係を知りたいと思うことは、子どもらの知的な欲求です。
地球・自然環境、ごみ問題などさまざまな人間・生活の課題は、銀河系宇宙との関連としてとらえます。子どもたちの教育とともに大人の学習としても必須です。誕生して46億年の地球・生命維持装置に目が向いてゆきます。
リサイクル率の向上と拡大生産者責任を明確に
●神奈川県鎌倉市・リサイクル 率日本一の取り組み
鎌倉市笛田リサイクルセンターを訪ねました。
2004〜2008年度の連続5年間、日本一を続けています。2009年度は集計中で、その継続もありえます。しかも、そのリサイクル率は、45.5〜50.0%であり、恐るべき数値です。ちなみに刈谷市は、ここ数年とくに努力していますが、17.6%の水準となっています。
これまでの、ごみ対策の経緯は焼却灰の最終処理場の確保が難しいことや2か所の焼却施設の老朽化等に対応するためなど、1990年から「ごみダイエット運動」、1996年には燃やすごみを減らす「ごみ半減都市宣言」を行い、さらに1997年から家庭ごみの5分別収集を開始し、資源の再生利用に取り組んだとのことです。
今後は、2003年のごみ量を基本数値の一つとして、資源化率70%の高い目標をかかげて取り組むとのことです。
あえていえば、拡大生産者責任の考え方が弱いところに重要な問題が残っていると考えます。
障がい者NPOに 清掃・除草などを委託
●栃木県日光市・障がい者就労支援
就労支援は、日光市障がい者相談支援センター等が支援し、他関係機関と連携して、相談を受け、職業・生活における自立を支援しています。
主な内容は、職業準備訓練のあっせん、職業実習先との調整・就職先の紹介、雇用管理の助言などをおこなっています。
とくに、官公需の促進は、障がい福祉施設の自主製品カタログ作成・配布、市各課から施設への積極的な業務発注・納品の購入、障がい福祉事業所における共同・新規受注業務開拓事業の実施などとなっています。
このうち、共同・新規受注業務開拓事業の実施は、「NPO(特定非営利活動法人)はばたき」が一括受託し、受注した業務を関係の障がい者組織・機関に再委託して製品を仕上げ納品するなどの仕組みとなっています。
これは、障がい者のみなさんの働くことへの励み、仕上げたことの共同の喜びなどがあり、注目すべきことと評価しています。