活動日誌−東奔西走
【23.04.16】岸田大軍拡2つの大ウソで強行(3月定例会 の意見書案)
「軍事栄えて民滅ぶ」国にするな
刈谷市日本共産党議員団は、市議会3月定例会に、意見書案6件を提出しました。そのうち「『専守防衛』を投げ捨て、日本国憲法を踏みつけにする敵基地攻撃能力保有と大軍拡計画の撤回を求める意見書案」の概要をお知らせします。これらは3月22日、議会運営委員会で審議されました。
「専守防衛に徹する」と 「自分の国は自分で守る」
■岸田政権は昨年12月「安保3文書」を閣議決定し、敵基地攻撃能力の保有や大軍拡の専横。この憲法違反の暴挙を岸田政権は「2つの大ウソ」で強行しようとしています。
第1の大ウソ 専守防衛に徹する「他国に脅威を与えるような軍事大国にならない」と言い張ること。
岸田政権がかかげる「GDP(国内総生産)比2%以上」の大軍拡で日本は、軍事費で米国・中国に次ぐ世界第3位の軍事大国。中身は、相手国の領土深くまで攻撃できる長射程ミサイルの大量の配備であり「他国に脅威を与える軍事大国」そのものです。
政府は「専守防衛」を完全に投げ捨てて「専守防衛に徹する」などと言うのは、国民だましの「大ウソ」の乱発です。
国内総生産比の2%以上 世界最大3位の軍事大国
第2の大ウソ 自分の国は自分で守る と、言っていることです。
大軍拡は「戦争への心配」をさらに高めています。周辺国が対抗して軍拡を加速させ、軍事対軍事の悪循環に陥り、軍事的な緊張を激化させ戦争へのリスクを増大させます。
敵基地攻撃能力の保有の最大の目的は、米国が世界的な規模で構築している「統合防空ミサイル防衛」(IAMD)に「シームレス(切れ目なく)に融合」し、米国の手下として参戦することにあります。
米軍は、IAMDの基本原則として「先制攻撃」を公然とあからさまにしており、米軍と自衛隊が「融合」して「無法な戦争に突き進む」という重大な危険を孕んでいます。
敵基地攻撃能力の保有は日本を米の戦争に巻込む
政府は「2つの大ウソ」を繰り返していますが「安保3文書」は「集団的自衛権の行使として敵基地攻撃を行うこともできる」と明記。
日本が武力攻撃を受けていないのに、米軍が戦争を始めれば、それが先制攻撃の戦争であっても、相手国に日本が攻め込むことになります。そうなれば、相手国から大規模な報復攻撃を受け、日本は焦土と化します。「日本を守る」どころでなく「アメリカの戦争に日本を巻き込む」ことが正体で、決して「軍事栄えて民滅ぶ」国にしてはなりません。
▼自民・公明・市民の3クラブは「アジアの緊張・専守防衛である」などを理由に不採択にしました。