活動日誌−東奔西走
【23.04.02】「お城建設」よりも 暮らしや福祉を(3月定例会 最終本会議)
住民が主役の総合計画を
牛田清博議員
日本共産党刈谷市議団は23日、刈谷市議会3月予算定例会の最終本会議で議案と請願に対する賛・否の討論に立ちました。牛田清博議員は、全29議案と2請願のうち5議案と2請願を分担。 これらの概要を報告します。
亀城公園等整備基金廃止基金を暮らし福祉に回せ
●党市議団は、23年度予算案には依然「お城建設」のための基金が眠ったまま放置されている、と指摘。党市議団実施のアンケートでは、「お城建設」反対が賛成の3倍余。
▼「お城建設」のための「亀城公園等整備基金」有り高は16億円超。
この基金を廃止し、「暮らし福祉の充実に充てることが、市民の総意である」と提言して、予算案には、反対しました。
ジェンダー平等社会や気候危機打開の実現を
▼第8次総合計画SDGSの17目標との関係ではジェンダー平等推進や、気候危機打開が希薄で、バランスを欠いています。具体的には、施策の展開で「社会全体で子育て世帯を応援」や「地域課題の解決にコミュニティソーシャルワーカーが支援し共に支えあう」「農家と消費者の距離を縮め地産地消を推進」など、新自由主義ではなく、新しい社会経済のあり方への「兆し」が少し見えています。
●党市議団は「市長など執行部は総合計画を『住民が主役のマネジメント』に切り替えることが大きく進化する道だ」と指摘した上で、賛成。
▼屋外施設の整備 日高幼児園駐車場の新設施工中に、擁壁が倒壊し隣接民家に被害発生で、新しい駐車場の施工が遅延しています。予算の繰り越し議案が提出。
●牛田清博議員は、擁壁の倒壊は「駐車場が広くなって良かった」の声を聴き現場を見た矢先、と述懐。その後も、現地で、住民や保護者のみなさんの話を聴いたうえで「事後処理を業者任せにせず、住民の立場にたった復旧の施工を」求めて、議案には、賛成しました。
出産手当金の増額に賛同 高齢者から一部充当反対
▼国民健康保険条例の一部改正 党市議団は、出産手当金の増額に当然賛同し、改正条例案に賛成。
しかし、そもそも保険の非適用が大問題。しかも、増額8万円の財源が、なんと後期高齢者の医療保険料増額分から約7%が充てられる、と糾弾。「弱いもの同士で負担を押し付けあう仕組みがよくない」と批判。
大企業や富裕層への優遇を正し、大軍拡予算を見直して、財源を確保することが至当、と提言しました。
▼歴史博物館条例の一部改正 これは、地方公共団体等に定めていた博物館法の引用条項を、地方自治法の条項に変わり、企業の指定管理者への参入が加味されてしまいます。
●党市議団は、委員会で「企業への指定管理は現在考えていない」との答弁を担保に、最終本会議で賛成。国や地方が、企業参入を容認しており、今後は、十分「注視する必要がある」としています。
請願「給食のオーガニック化推進」と「選択的夫婦別姓制度の導入」に賛成
■給食のオーガニック化推進を(市民が提出した請願。)
有機農産物による給食への転換は、食品安全基本法や食育基本法からも大事と指摘しました。
●党市議団は、請願に賛成。「地消地産」で担い手不足を解消する圃場に転換し、関係者で広げる「運動的な」取組みが大事、生産者の生活や世代交代、食の安全を含めた具体的な方向性などを、いくらか展望しました。
■選択的夫婦別姓制度は必須(新日本婦人の会・刈谷支部が請願を提出。)
●党市議団は、最高裁判決で「国会で論ぜよ」とあるものの自民党の反対で遅滞のまま、すでに7年が経過と指摘。初婚年齢の上昇や、高齢結婚が増えるなど、仕事上での改姓がネックになることが多く「姓の選択制は必須」と強調し、請願に賛成しました。
この両請願を、他会派が多数で反対し、不採択にしてしまいました。