活動日誌−東奔西走
【23.02.26】余剰金 厳しい暮らしに還元せよ(予算議会 3月定例会)
市民から「物価高騰なのに なぜ福祉を削る」の声
刈谷市議会予算3月定例会が16日に開会し、冒頭には、市長が施政方針を、教育長が教育行政方針を、それぞれ表明。
付議事項は、予算議案13件や条例議案10件・単行議案5件・報告案件2件、です。
山本シモ子・牛田清博両議員は、この付議に対して、いくつかの質疑を行いました。
次いで、各常任委員会に関係する議案を付託しました。この要約をお知らせします。
溜め込み財政調整基金79億円余もの有り高
●山本シモ子議員は「大事な問題で質疑」その概要を報告します。
■溜め込みの「財政調整基金」
Q.22年度予算で4億4000万円の余剰。余剰金は、財政調整基金ではなく、直ちに市民の厳しい暮らしに還元すべきではないのか?
A.年度間の調整は「例年の通り実施している」と答弁しました。
◆党市議団は、市民は物価高騰なのに賃金上がらず生活がたいへん厳しい状況。決算で余剰が出れば当然生活応援に振り向けるべきと主張。財政調整基金は何と、79億1000万円もの溜め込みの有り高。
■水道給水条例の一部改正
Q.「新規給水時、他人の土地を通る場合で、地権者の行方が不明のときは、同意書を提出する義務が不要とのこと、どういうことか?
A.民法の改正を伴うことになりまだ「その事例がない」と答弁。
国連提唱のSDGSを 市の基本構想に生かせ
●牛田清博議員は「向こう20年の長期にわたる市総合計画基本構想を質疑」そのあらましを報告します。
■市の総合計画基本構想
Q.第8次刈谷市総合計画基本構想の重要なポイントは何か?
A.目標達成を目指す5つの重点戦略を推進することが重要と答弁。
Q.世界で進める国連提唱のSDGSを基本構想に活かすとするジェンダー平等や、気候危機打開は、その中身が少ないことから、バランスが悪いのでは?
A.SDGSの17目標の間のバランスは、考えていない。市総合計画の20の基本方針別の計画を定めている、と答弁しました。
◆党市議団は、企業との連帯に偏るのではなく、市民を中心にすえてバランスのとれた地域循環経済や貧困の対策などが必要と主張。
施策別に、増やす必要のある目標では「貧困を無くす・飢餓をゼロに・エネルギーをみんなに、そしてグリーンに・ジェンダー平等を実現する」などが大事になります。
許すな「公園を儲けの ネタ」のパークPFI
■猿渡公園の指定管理
Q.パークPFIの制度では、敷地面積の12%まで可能だが、今回の再整備では、何%になるのか?
A.ベーカリーカフェを新設し、既存の施設を含めて1・87%になる見込み、と答弁しました。
Q.指定管理者の指定期間が10年、要望により20年までで、運営の延長もあるが、市民からの多様な意見をどのように反映させるのか?
A.年2回のアンケートや、年1回、2回の市民懇談会を行って「声を反映する」などと、事業者からの提案がある、と答弁しました。
◆党市議団は、昨年12月議会でパークPFI制度は「市民の声が届きにくくなる」など、と反対しました。