活動日誌−行事記録

【23.01.29】命・人権ないがしろに未来はない

第14回 日本国民救援会碧海支部大会

  人権と民主主義を守る日本国民救援会の碧海支部は、1月21日(土)午後、南部生涯学習センター(たんぽぽ)にて、2023年度碧海支部大会が開催されました。
 第一部は活動報告、会計報告、活動方針案の提案。第二部は記念講演です。
 日本共産党の牛田清博、山本シモ子の市議団と新村健治党刈谷市委員長が参加し、牛田清博議員が連帯し、あいさつをしました。
 開催の模様を紹介します。

原点は、権力の側に抗して命・人権を守る社会の実現

  開催にあたり、石川勇吉碧海支部支部長は「戦争は最大の人権侵害」と、過去の戦争への反省を持ち合わせていないであろう政治を厳しく指摘。1928年に創立された国民救援会の活動の原点は、人権を守る、にあります。えん罪を無くす活動に引き続き取り組んでいきます、と力強くあいさつしました。
 県本部会長の渥美雅美さんが大会開催への祝辞と連帯のあいさつを述べました。
 各市で班を構成しています。高浜・碧南・知立・安城・刈谷の各班からコロナ禍の中でもつどい、学習に取り組んできたとの報告がありました。

■倉敷民商弾圧事件・禰屋事件
 倉敷民商弾圧事件は、民主商工会の事務局で働く職員を、2014年、法人税法違反(脱税)ほう助と税理士法違反で逮捕・起訴しました。罪状? 民商の会員の建設会社の脱税に関与したというもの。確定申告にあたり、相談を受けていただけで、脱税の事実はありません。事実もないのに、一審で岡山地裁は有罪とするが、二審の広島高裁岡山支部は「有罪の理由となった証拠は違法」とし、有罪判決を破棄し、審理を岡山地裁に差し戻しました。
 起訴されてから8年以上、差し戻しから4年以上、未だ裁判が開かれていません。罪があるとして起訴したにも関わらず、証拠が立証できない検察。罪がなかったことが立証されたにすぎませんが、それを認めたくない表れでしょうか。ひどい人権侵害、えん罪です。
 事業者を応援し、民主的運営にのみ日々活動する民商事務局を狙ったとんでもないことが、戦後憲法のもとでひたひたと潜んでいる社会に憤りを禁じえません。
「弁護団の請求する証拠・証人を採用し、公平・公正な審理で、禰屋さんに無罪判決を出すこと」を求める署名に取り組んでいます。

■名張毒ぶどう酒事件と日本の裁判 
 奥西勝さん、妹の岡美代子さんは93歳になりました。兄の無念を晴らすために頑張っています。「名誉回復を求める要請署名」を行っています。

許せない司法の態度 事件に巻き込まれる構図

第二部は、天竜林業高校調査改ざん収賄事件。静岡県天竜林業高校(現在天竜高校)校長の北川好伸さんが「許せない司法の構図」と題して自身が巻き込まれた不可解な事件のえん罪を晴らしていきたいと切々と訴えました。
 事件は、生徒の成績の改ざん事件があったとするもの。北川さんは、そんな問題に関与していないと言います。どうしてこんなことが起きたのか、に対して「人間のサガのようなものではないか」と。誰かを妬ましく思ったりするところから事件が生まれるなど、あってはなりません。北川さんは、成績改ざんに関与がないといいます。しかし、教職を追われ、退職金もはく奪されています。
 えん罪はどこで、誰が巻き込まれるかわからないということです。
 党市議団が、救援会活動に触れて、昨年3月議会に、再審法改正(刑事訴訟法の一部改正)を求める意見書案を提出しました。人権に関わる大事な問題に対し、自民・市民・公明などは反対。引き続き、えん罪の社会を求めていきます。

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