活動日誌−東奔西走

【10.11.21】 野村武文議員の議会運営委員会視察

市民が主人公で まちづくりに貢献

 刈谷市議会運営委員会(加藤誠委員長)は11月10〜12日の3日間、行政視察をおこない、野村武文議員が参加しました。
 視察先とテーマは、(1)宮城県岩沼市・議会だより、構造改革、議会基本条例の制定 (3)福島県二本松市・行政改革調査特別委員会 (2)福島県会津若松市・議会基本条例の制定です。
 そのうち、会津若松市での視察概要をお知らせします。

福島県会津若松市・議会基本条例の制定について

 2008年6月の会津若松市の議会基本条例の制定は、地元マスメディアが注目して大きく報道しました。

議員が出向き 市民の声を聞く

 従来、議会は、市執行部が提案した議案を審議し、賛否の議論をおこなってきましたが、議会を傍聴する市民は多くありませんでした。そこで議会は、議案について議員が出向き、市民に中身を伝え意見を聞くことにしました。

地域経済の疲弊と財政危機が出発点

   写真は、議論に参加し発言する野村武文議員(右上)=12日、会津若松市議会本会議場。
 制定の経過は、疲弊する地域経済と厳しい財政危機が出発点であり、(1)議会の一体感の欠如を克服し(2)活発な議論や民主的風土を生かし(3)議員間で議論し、市民に向き合い、地域振興に努めることになりました。
 議会基本条例と議員政治倫理条例は、議会や議員のあり方を明確にして、市民参加を推進し、議員が市民から信頼され、より密接な関係に位置づけたとのことです。
 ●議会基本条例は、首長と議会が対等の二元代表制であり、市民参加による「政策形成サイクル」を確立し、まちづくりに貢献するルールです。
 ●議会活動は、主権者である市民が対象であり、新たな価値創造のための一連の活動のことです。
 ●政策形成は、監視機能・政策立案機能・市民参加・団体意思決定機能の向上、市政への貢献につながります。市民が主人公による市政発展への貢献が最終目的であり、議会などのルールづくりは、その手段にすぎません。
 ●議会基本条例の全体像は、次の2つに大別されています。
 政策形成サイクルの主要な手段は、(1)市民との意見交換会・意見聴取(政策形成サイクルの起点)(2)広報公聴委員会・意見整理、問題発見、課題設定(3)政策討論会・問題分析、政策立案、としています。
 議決責任の起点からでは、(1)議決責任(2)説明責任(3)議員間討議(3)問題分析(政策討論会)(5)課題設定(広報公聴委員会)(6)問題発見(意見交換会)としています。

市民と議会が政策のキャッチボール

 市長と議会の二元代表制が、それぞれ機能しています。議会の自由討議は、入念な準備が必要であり、議員個々の政策能力が問われ、厳格なルールのもとに、論議し条例化し、現に実践されています。
 市民と議会との議論のキャッチボールは、各地区に議員グループが出向き、議案などの議会の態度を説明し、市民の意見を聞き、今後の市政施策に生かします。

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