活動日誌−東奔西走

【09.10.14】 野村武文議員の福祉経済委員会

のむら議員 北海道視察

● 北海道恵庭市 道央農業振興 公社と農業振興への取り組み

 財団法人・道央農業振興公社は、江別市・千歳市・恵庭市・北広島市の4市にJA道央が参画。
 主な事業は、(1)担い手の育成(2)農用地の利用調整(3)生産性向上と安全安心な農産物生産支援(4)労働力確保と機械の効率化支援(5)酪農・畜産関連の委託(6)目的達成に必要な事業となっています。
 そのうち担い手別の育成事業では、新規就農者に3年間毎月3万円を支給しています。日本共産党の提案と同内容で実施しており共感しました。
 また、女性層・高齢者・帰農者への支援もユニークです。
 農家戸数は1894人(平成11年)うち専業1305人は全体の68・9%、兼業農家は31・1%で、そのほとんどが第一種兼業(農業所得多)。
 これらの農業状況と大きく異なる刈谷市では、93%が兼業農家で、そのほとんどが第二種兼業(農業所得少)であり、日本共産党は、その第二種兼業農家の定年後での農業定着を支援するよう提案しています。
 刈谷市の農業再生でも、農業振興策や地域コミュニティの連携など、かなり参考になりそうです。

● 北海道江別市 農商工連携事業と「江別麦の会」

 北海道の小麦は、日本一で全国の66%を生産。「江別麦の会」の品種はハルユタカが主役。特性は、春まき性・長いひげ・高タンパク質11%〜13%の強力粉です。苦労を重ねて春まきを初冬まきに切り替え、雨期前の収穫で多収量になりました。
 麦の生産振興を図るため、加工・流通・消費・研究など各分野との交流を深め、麺類用やパン用の開発をすすめました。
 地元業者が、ハルユタカのラーメンやパンを開発して、地元ぐるみで連携し製造・販売しています。
「江別麦の会」は平成10年に設立。そもそも「全国焼きお菓子コンペ98in江別」実行委員会のメンバーが集い、連携して設立。ハルユタカの生産から商品販売まで、市内で完結する江別ブランド化を実現しました。
 また、経済ネットワークや気心ネットワークなどが、産学官民の連携により人材ネットワークをすすめています。行政は、これらの接着剤の役割をはたしています。
 刈谷市の農業再生に向け、地元に根を張った連携とブランド化の実践が、おおいに参考になります。

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